やる気が出たと思ったらすぐに停滞気味になってしまったシルヴァリアです(´・ω・`)
賭けはとりあえず中止となりました(´・ω・)
理由はオフレコで。
まぁ、それでも相手は賭け無しで純粋に勝負しない?と言ってくれましたが、それすら乗れませんでしたよ(´・ω・`)
時々本当にこのままやって育つんだろうかと思ってしまいます。
ただでさえ他職より稼げない前衛職。AGI不遇という環境。中途半端な火力。
そしてWSになって何がしたいのか。
純粋にSTR極の最強型WSならMVPだって狩れるし、完成さえすればハッキリ言って他の前衛職に敵などいない。
でもそれは自分が目指したことなのだろうか?
最強を目指す。それは今でも思ってる。でも何かが自分の中でチラつく。
思うように育たないBSを見てネガティブになってるのか、思考能力も低下中。
騎士は「相方作ればいいじゃん」と言ったが、そんな簡単なものでもなく。
まず需要がない。職だけじゃなくステも。
今まで組んでくれていたプリは最近インしているのを全く見ない。
相方はいなければ不便だが、いたらいたで面倒というのが俺の結論なわけで。
つまりは今まで組んでくれていたプリみたいな関係が俺には一番望ましいということ。
男性だったというのも俺にとってはよかったなぁ。
気兼ねなく話せるし。
その点異性だと気を遣わなきゃいけないというのが何とも。
まだこのレベルで1日に3%くらいしか稼げないのに転生できるのか。
迷走は続く。出口に出てもまた迷走するでしょう。その分成長していればいいのだが。
とりあえず今は何も考えず狩るのが最良らしいです(´・ω・`)
何かいい事でもあればやる気になるだろうけど。
いたって単純。シンプルイズベスト。でもこれ大事ですよ?
今回は前回の続きです。
「何だ!?」
ブラックスミスが東門の方を見る。
するとその方角からモンスターが沸いてくるのが見えた。
「古木の枝か・・・!行くぞ、シェナード!私は先に行く!!」
言うが早いか、リレイニはペコペコに跨り、全速力で現場へ向かっていった。
「じゃあ俺も行きます、それでは・・・」
「いや、俺も行こう。今日はこれで店じまいだ」
手際よく露店を閉じると、カートから斧を取り出した。
「ほら、行くぜ」
「あ、はい!」
そして二人も現場へ走っていった。
リレイニ=オーランド。
プロンテラ騎士団に所属する女騎士。
オーランド家といえば今まで数多くの騎士を輩出してきた古参の名家でもあった。
中でも女騎士はオーランド家で初の輩出となっていて、一時期注目も受けている。
「はぁっ!!」
リレイニの槍がモンスターの胴体を貫通する。
それをそのまま振り回し、薙ぐと同時に他のモンスターを牽制する。
ペコペコの機動力を使い、モンスターを巧みに集めていく。
そしてモンスターの一団が1箇所に集まった時、リレイニの槍が吠えた。
「悪に染まりし魂よ、我が聖槍の洗礼によりて土へ帰さん!ブランディッシュスピア!!」
聖槍による広範囲に渡る一撃でモンスターが倒れていく。
そしてシェナードとブラックスミスも到着した。
シェナード=カーネリアス。
アマツ出身の両手剣騎士。
名前が和名でないのはアマツで育ての親に拾われた際、持っていたリングに「我が最愛の子 シェナード=カーネリアスへ」と刻まれていたため、その名がつけられていた。
そして両手剣使いであるが、彼は一本のカタナしか使っていなかった。
育ての親であるブラックスミスが自分のために作ってくれたものだ。
そのためカッツバルゲルなどの西洋の剣は今回手にするのが初めてだった。
彼は幼少の頃からカタナだけを振っていたのだ。
一方ブラックスミスもカートから、さらに溶接マスクと鉱山ヘルメットを装着し、巨大な斧でモンスターを薙ぎ払っていた。
逃げていた人たちが足を止める。
「あれは、シルヴァさん!?」
「対テロの鎮圧屋が来たって?」
「騎士団の方々も来てくださったし、もう大丈夫だ!」
シルヴァリア=ガイアロス。
経歴不詳のブラックスミス。本名は彼しか知らない。
みんなにはシルヴァで通っていた。
最近プロンテラで露店を営み、一度テロがあるとすぐさま駆けつけ大戦斧でモンスターを薙ぎ払う、テロの場ではちょっとした見世物にもなっていた。
「これがカッツか・・・やはり少々扱いにくいか・・・シッ!!」
一太刀のもとにモンスターを真っ二つにしていく。彼はリレイニが動き回るのに最適な場を構成していった。
彼は技を使わず、己の技量のみでモンスターを倒していった。
「・・・あの3人、中々やるね」
一人のバードが口を開く。
テロの現場から遥か数百メートル先のプロンテラを見渡せる屋敷の屋根の上で、2人の男がその様子を見ていた。
「一人はオーランド家のご息女か、噂に違わぬ女傑ぶりだな」
もう一人はアサシンだった。彼こそが今回のテロの主犯である。
「もう一人の騎士は両手剣か。しっかし使いこなせてないなぁ。でもまぁやる方ではあるかな。俺らほどじゃないけど」
「いや、おそらくあれは彼の本来の得物ではないのだろう。見てみろ、今カッツを捨て、カタナに持ち替えたぞ」
「カタナぁ?そんなもんで戦えんのか?」
バードが呆れた口調で、これまた呆れた顔で眺めている。
「それはこれから分かることだ」
アサシンからはそのような様子は見られなかった。
「すいません、やっぱりこれ、返します!」
そう言うとシェナードはカッツをカートの方に放り投げる。ガガン。カートの枠に当たって近くに落ちる。
「あいよ!」
シルヴァリアはそちらを振り向かずに答える。
しかしカートに入らなくてよかっただろう。入っていたらおそらく中の物がグチャグチャになっていたこと請け合いだ。シェナードが後にこの事に気づいて青ざめたかはまた別の話。
そして腰に下げたカタナを抜く。そして弾けたように走り出した。
「次・・・」
そのセリフを口にした時には、十数メートルから彼を狙い撃ちにしようとしたオークアーチャーが、弓ごと真っ二つにされていた。
いつの間に後ろへ回りこんだというのだ。
尋常ではない剣速と身のこなし。
彼は独自の殺陣(たて)を以って、目にも止まらぬ速さでモンスターを殲滅していった。
「おいおいおい、あいつめちゃくちゃ速くないか?」
「確かに速いな」
「もしかしてお前のカタールに追いつくんじゃね?」
「馬鹿を言え。俺の方がまだ速い。しかし・・・」
「しかし?」
「あの速さがあいつのMAXスピードとも思えん。それにあいつはまだあれを使っていない」
「あれ?」
「ツーハンドクイッケンだ。両手騎士の代名詞とも言えるスキルだが、それを使わずにあの速さを叩き出している」
「げ、マジだ・・・でも何で使わないんだろうな?」
「さぁな、それは俺にも分からん。使う必要が無いと判断したのか、それとも使えないのか・・・それはおいおい分かることさ」
「そうだな、そろそろ鎮圧されちまいそうだし、俺らも行くか」
「ところでリークス。例のものはどうした」
「ああ、アサシンギルドの登録書ね。ちゃんと持ってきたさ。ファントム、お前の本物の名が記録されているのはもうこれくらいなんだろ?」
「物的な記録はこれが最後だ。俺では登録書が置かれている書物庫の扉を破壊できないからな。お前がいて助かった」
「いいってことよ。とりあえず一枚だけ探すの面倒だったからナ行のあたり全部持ってきちまったけど」
「構わん。残りはその辺にばら撒いておけばいい・・・これだ」
見つけるが速いか、それをすぐさまビリビリに破いて捨てた。
屋根の上から捨てられた紙片は風に吹かれてどこかへと飛んでいってしまった。
ファントムマスクをしたアサシンがそれを無表情で見送る。
破いたメンバー登録書には「ネオン=クリムゾンラシア」と書かれていた。
「じゃあいい加減ここを離れようぜ」
「ああ、そうだな・・・」
テロの現場を背にして去ろうとした時、何故か後ろ髪を引かれた気がして振り返った。
が、何もない。当然だ。
そしてまたその場を背にしようとした時、目が合った、気がした。
こちらはファントムマスクを、あっちは溶接マスクをして目など見えない。
テロの現場からここまで数百メートル。常人に俺達のことが見えるわけも、気づかれるわけもない。
なのに。
一瞬だけ、ブラックスミスと目が合ったと彼の本能が訴えた。
そしてテロが鎮圧された時、屋敷の上に人影は無く、屋敷の庭に先日強奪されたと思われるアサシンギルドのリストの登録書が散乱していた。
To be continued...
とりあえず今日はここまでっ!
さーて次は誰が出てくるか非常に楽しみデスネッ(マテ
ではではーノシ